簡単に言ってしまうと、アパートは「オーナー個人、または法人が建物まるごと管理している」であり、コンドミニアムはいわゆる分譲マンションで「各部屋(区分)ごとにオーナーが異なる」といえます。すごくざっくりな説明ですが、、。
その上で、住んだ後で色々違いが出てきます。
アパートは建物全部一括管理されているので、エアコン水漏れやトイレの詰まりなど、備え付けの設備のトラブルへの対処が早くスムーズです。(もちろん物件にもよりますが、、)例えば備え付けの洗濯機が壊れてもストックのものとすぐ交換をしてくれたり、修理に必要な部品がストックとしてあるのですぐ直してくれたり。
一方コンドミニアムの場合は、個人のオーナーさんが所有しているお部屋を借りるので、オーナーさんの性格にかなり左右されます。簡単な修理であれば、コンドミニアムの管理オフィスのエンジニアが助けてくれますが、費用が発生する修理となると、まずはオーナーに相談をする必要があります。故意過失にかかわらず、修理に伴う費用負担は借主になることもしばしば。ですので、不具合が発生した場合は、まずはオーナーさんと相談してみましょう。なお、電球などの消耗品は借主負担になります。
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アパートの方が、コンドミニアムよりも電気代と水道代の金額が高くなる傾向があります。
コンドミニアムの場合、電気代は電力公社(東京電力や関西電力のようなものです)が定めたユニット単価(電気メーターが1回転した時の金額)で計算されます。1ユニット=約4バーツほど。
それに対し、多くのアパートは、各アパートがユニット単価を設定しているため、1ユニット単価が6バーツ、7バーツ、8バーツなどとなります。
もちろん備え付けのエアコンが古ければ、コンドミニアムでも電気代が高くなることはありますが、目安として知っておくといいと思います!
水道代も、コンドミニアムの場合1ユニット単価が約18バーツ〜20バーツで設定されていることに対し、アパートは月額数百バーツと固定額で設定しているところが多いです。
コンドミニアムの場合、電気代は電力公社へ支払い、水道代は管理オフィスへ支払い。
アパートは一括で管理しているので、アパートの窓口で一括支払い。
なので、コンドミニアムの場合はうっかり電気代を支払いし忘れると、問答無用で電気を止められる可能性があるので注意です!仕事から疲れて帰宅して電気がつかない、支払いできるのは翌日、という悲惨なこと、、、。
アパートは建物全体で一括管理されており、かつ入居者へのケアがちゃんとされる仕組みが整っているので、タイ移住初心者の方でも、何か起きても問題解決しやすいと思います。
ただ、コンドミニアムの場合は、各部屋ごとにオーナーさんが異なりますので、シビアなオーナーさんのお部屋だと、設備不具合の修理費用負担が誰が持つのか、退去時の原状回復の交渉など、アパートよりも交渉に力を入れる必要があります。また、コンドミニアムの管理オフィスのエンジニアに設備不具合修理を依頼する場合も、基本オフィスは簡単な修理しかしてくれないので、ちょっと費用が発生するような修理は、オーナーさんの事前承認が必要となり、事がスムーズにいかないこともあります。海外移住の試練として、ここは乗り越える心構えは必要かもしれません。
なお、アパートにしろ、コンドミニアムにしろ、使う言語はタイ語か英語。でもカタコトの英語や翻訳機能を使いながらであれば、大体なんとかなります!
コンドミニアムは投資目的で建てられている傾向もあるので、見た目がかっこよく華やかな物件が多いです。お部屋探しで何を重視するかで、上記のことも踏まえつつ、じっくり検討してみてくださいね。